ピスタチオスイーツのコンクール「第3回 BABBIグラン・プレミオ」結果発表

サンエイト貿易が主催する「第3回 BABBIグラン・プレミオ」の最終審査・表彰式が2026年9月7日に開催された。日本国内のプロフェッショナルを対象とした本コンクールには、ピスタチオをテーマにした62作品が寄せられ、一次審査を勝ち抜いた6名のファイナリストが東京で作品プレゼンテーションと試食審査に臨んだ。
開催の背景と趣旨
BABBIグラン・プレミオは、イタリア老舗ブランドBABBIの輸入元・サンエイト貿易が主催するコンクール。第1回はピスタチオ、第2回はヘーゼルナッツをテーマに開催し、確かな技術と感性が光る作品が多数集まった。第3回は原点に立ち返り、再びピスタチオをテーマに、プロフェッショナルを対象として、素材としてのピスタチオの魅力を最大限に引き出したアントルメ作品を募集した。
審査の流れと結果
コンクールは2026年5月11日から7月29日まで応募を受け付け、日本全国のパティスリー、ホテル、レストランに勤務するプロから62作品が寄せられた。一次審査は8月5日に書類審査で実施され、審査員5名により6名のファイナリストが選出された。
最終審査は9月7日午前、サンエイト貿易にてプレゼンテーション、作品の試食、質疑応答を通じて行われた。審査員は野島茂審査員長を含む4名で審査を実施。各出品者は展示用と味覚審査用の2台の作品を持ち込み、審査前に12等分にカットして提供。審査員は味覚、外観、プレゼンテーションを評価し、総合評価で順位を決定した。
受賞作品
優勝「Esperia(エスペリア)」柴野 敬輔氏(オクシタニアル)

優勝したのはオクシタニアルの柴野敬輔氏。作品名は「Esperia」で、ギリシャ神話「ヘスペリデスの園」に実る黄金の果実から着想した。地中海を代表するピスタチオと、黄金の果実をイメージしたオレンジを中心に、地中海に吹く風をスパイスで表現した構成となっている。
ピスタチオペーストの豊かなコクと香りを引き立てるため、オレンジの柔らかな甘味と穏やかな酸味を合わせた。生地には少量のスパイスを加え、焼成後にほのかに香り、口に含むと穏やかな余韻が残る。オレンジのブリュレにもピスタチオペーストを使用し、最後までピスタチオの風味が続く構成となっており、クルスティアン、しっとりした生地、滑らかなブリュレとムースを重ねることで、一口ごとに異なる食感を楽しめる。
デザインはピスタチオをイメージしたフォルムに、ピスタチオの皮を思わせる紫色のグラサージュを合わせ、素材の存在感を表現した。
2位「Sinfonia(シンフォニア)」坂上 貴大氏(フォーシーズンズホテル東京大手町)

2位はフォーシーズンズホテル東京大手町の坂上貴大氏による「Sinfonia(シンフォニア)」。ピスタチオペーストを主役に、旬の国産アンズと甘夏を合わせたアントルメ。ピスタチオの実や殻をモチーフにデザインし、重なり合うチョコレートパーツに、「それぞれの素材が響き合い、一つの旋律を奏でる」という想いを込めた。
ピスタチオと香気成分を共有するアンズの柔らかな酸味と芳醇な香りがコクを引き立て、甘夏の爽やかな香りが全体を軽やかにまとめる構成。パコジェットによる濃厚で滑らかなピスタチオクリームに対し、ピスタチオムースは軽やかなサバイヨンベースで、異なる質感と味わいを持たせている。
3位「RISONANZA(リゾナンツァ)」陳 禹慈氏(プレスキルショコラトリー)

3位はプレスキルショコラトリーの陳禹慈氏による「RISONANZA(リゾナンツァ)」。「Risonanza」はイタリア語で「共鳴」の意である。ピスタチオペーストを主役に、洋梨の瑞々しい果実味、柚子の爽やかな酸味、金木犀の繊細な香りを重ね、素材が互いの魅力を引き出し合う味わいを目指した。
ジュレ、アングレーズ、ムース、クリスティアンを異なる食感と香りで構成し、隠し味のバナナが柚子の酸味をやさしく包む。デザインは金木犀の花が咲き香りが広がる情景を表現し、素材が響き合う「輪」をイメージしてリング形状にした。
BABBI特別賞「Regina(レジーナ)」奥冨 真伍氏(フォーシーズンズホテル東京大手町)

BABBI特別賞を受賞したのはフォーシーズンズホテル東京大手町の奥冨真伍氏による「Regina(レジーナ)」。BABBIピスタチオペーストデラックスとSC無着色それぞれの個性を生かしたアントルメ。濃厚で奥深いコクと芳醇な香りのデラックスを中心に、フランボワーズ、ライチ、島根県産の食用バラ「さ姫」を合わせ、酸味と華やかな香りでピスタチオの風味を引き立てた。
センターにはピスタチオペーストSC無着色と香ばしいバニラを組み合わせた軽やかなサバイヨンベースのムースを配置。土台にはパンドジェンヌとピスタチオを配合したクリスティアンを重ね、香ばしさとザクザクした食感を加えた構成となっている。
デザインは「ナッツの女王」ピスタチオと「花の女王」バラを象徴的なチョコレートパーツで表現した。
入賞作品
そのほか、以下2作品が入賞となった。
「Base(バーゼ)」古川 春輝氏(パティスリー ナチュールシロモト)

「Ritorno(リトルノ)」濱﨑 陽介氏(東京製菓学校)

<開催概要>
名称:第3回 BABBIグラン・プレミオ
主催:サンエイト貿易
協賛:BABBI SRL a s.u.
後援:レガリーノ
テーマ:ピスタチオをメインの味わいとするアントルメ
応募期間:2026年5月11日(月)正午~7月29日(水)
応募数:62作品
一次審査日:2026年8月5日(水)
最終審査日:2026年9月7日(月)
表彰式会場:コンラッド東京(浜離宮)
審査員:野島茂(JWマリオット・ホテル東京、審査員長)、伊藤文明(パティスリー メゾンドゥース)、植﨑義明(ラ・リヴィエ・ドゥ・サーブル)、中山和大(オクシタニアル)、ミケーレ・アッバテマルコ(est、最終審査欠席)
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