茶Caféで新体験。中国茶とスイーツのマリアージュはいかが?

近年よく耳にする“マリアージュ”という言葉。
スイーツ好きな皆さんなら既にご存知かと思いますが、この機会に改めておさらいを。

【マリアージュ】とは・・・
飲み物と料理の組み合わせが良いこと。特にワインと料理の組み合わせについていう。

ふむふむ。このマリアージュという言葉は、パティシエ・スイーツ業界で本当によく耳にするのです。例えばパティスリーのメニューを一瞥しても「チョコレートとワインのマリアージュをお愉しみください。」などの一文が添えられている事が多いため、皆さんの目と耳にもなんとなく覚えがあるのではないでしょうか?

この“マリアージュ”という言葉は、一般的にお酒と料理、スイーツとの組み合わせの良さを表現する際に用いられていますが、そんな常識を覆す新感覚のマリアージュを体験できるお店が誕生していたのです!その新感覚のマリアージュとはなんと、中国茶とスイーツ!!

「中国茶って、ウーロン茶とチョコレートケーキとか?」「いやいや、合わないでしょ〜。」なんて声が聞こえてきそうです。分かりますよ。甘党男子スタッフも最初は半信半疑でしたから。

が、しかし。愛するスイーツの新しい愉しみ方を己の味で確かめないなんて、甘党男子精神に反するではないか!中国茶とスイーツのマリアージュを是非体験したーい!!
そんな新感覚のマリアージュ体験をするため、渋谷・表参道の中国茶専門店「遊茶〜You Cha〜」にお邪魔してきました。

1階の「遊茶〜You Cha〜」は、約100種類の豊富な茶葉を取り揃えた中国茶専門店。2階の「茶-Cafe」は、1階で販売している茶葉や店舗オリジナルのブレンド茶を存分に味わうことが出来るCaféスタイルの店舗で、中国茶以外にも緑茶や紅茶、アルコール(ビール)も取り揃えている。野菜中心のランチはボリューム満点で、男性にも女性にも大人気なのです。

今回の目的はズバリ「中国茶とスイーツのマリアージュ」。

新しい試みは、その道のプロにしっかりと伝授してもらわなければ!というわけで、「遊茶〜You Cha〜」代表 藤井真紀子さんにお話を伺いました。

遊茶を始めたのは、「中国茶の美味しさに出会った瞬間の衝撃と感動をたくさんの方に届けたい!」との想いがきっかけと話す藤井さん。

藤井さんは、中国政府公認評茶員・茶藝師、NPO CHINA 日本中国茶協会常任理事などなど・・数え上げたらキリがないほどの肩書きを所有する、お茶のスペシャリストなのです。そんな藤井さんにまずは家庭でも応用できる美味しいお茶の淹れ方を教えてもらうことに。

藤井さん:お茶の淹れ方の基本は、1温度、2茶葉の量、3蒸らし時間です。例えばウーロン茶を淹れる場合はとにかく熱いお湯を注ぐなど、それぞれの茶葉を生かすベストバランスがあるんです。

なるほど〜。また面白いことに、お茶の味には淹れた人の人柄が反映されるのだとか。というのも、大事な工程である「蒸らし」はジャストなタイミングを待つ心の余裕が必要なため、せっかちな人や短気な人はそれを計りきれずにベストなお茶の味をしっかり出せなかったりするのですって。短気は損気とはまさにこの事。

お茶の雑学を学んだところで、いよいよ中国茶の登場です!
茶葉って見比べると形はもちろん、色や香りが一つ一つ異なるものなのです。

この茶葉たち、お湯を注ぐとこんなに色が違ってくるのです!個性豊かですね〜。

今回は数あるお茶の種類の中から、藤井さんに選抜された「スイーツとのマリアージュ」を楽しませてくれるであろう3つのお茶をいただくことに。

緑茶のような淡い緑色が綺麗な「文山包種茶(ブンサンホウシュチャ)」は、ウーロン茶の中で最も緑茶寄りと言われており、とっても軽やかな飲み口が特徴。一般的なウーロン茶の概念を覆してくれちゃいます。

「樟香普洱散茶(ショウコウプーアールサンチャ)」の樟香とは、黒茶が持つ特徴的な香りの一つ。遊茶では製茶後3~4年の熟成期間を経て、サラリとまろやかな風味が出てきた飲み頃の茶葉を味わうことができる。

「巌茶白鶏冠(ガンチャハッケイカン)」は、世界遺産の福建省武夷山で栽培されるウーロン茶。ミネラル豊富な土壌で育まれたためか、不思議なほどに身体が芯から温まる。これぞKING OF 烏龍茶と言わしめる芳ばしい香りが特徴です。

さぁ、お茶は揃った。
いよいよ遊茶の人気スイーツの登場だ!

(写真左から時計回りに)まるごと焼きリンゴ、プーアールティラミス、抹茶ロールケーキ、キャラメルナッツタルト

(写真右から時計回りに)ティーアイスパフェ、ミルクティーシフォンケーキ、ガトーショコラ、チョコレートチーズケーキ

これらのスイーツと先に紹介した3つの中国茶とのマリアージュ体験をしちゃうわけです。とはいえ中国茶とスイーツのマリアージュに関しては全くの初心者のため、不安な表情の甘党男子スタッフ。ここはお茶のスペシャリスト藤井さんオススメの組み合わせを教えていただきましょう!