猫井 登のパティスリー探訪~断面美ケーキを求めて~

第5回 クリスマス市

1、はじめに

今回は、クリスマス特集!!
クリスマスというと、甘党男子のみなさんは何を思い浮かべるでしょうか?
イルミネーション、クリスマスディナー・・・やはりクリスマスケーキ!?

ドイツ、フランスのアルザス地方、オーストリア等ではクリスマスのほぼ1ヶ月前から各地で、クリスマス市というものが開催され、賑わいをみせます。日本の祭りのときに屋台が立ち並ぶ様子をイメージしていただければいいのですが、お店は屋台というよりは小屋という感じで、もう少し立派です。そこではクリスマスツリー用のさまざまな飾り、ロウソク、おもちゃ、お菓子、ホットワイン、さまざまな食べ物などが売られます。


2,日本でクリスマス市を体験しよう!

クリスマス市なんて海外の行事を紹介されても行けない!?
実は、最近、日本でも小規模ですがクリスマス市が開催されるようになりました!
東京だと、まさに今! 六本木ヒルズと国際フォーラムで開催されています。
世界のお菓子を味わうチャンスです!

☆六本木ヒルズのクリスマス市☆
期間:11/28~12/25
場所:六本木ヒルズ内、大屋根プラザ(ジュエル・ロブションの前あたり)


六本木ヒルズのクリスマス市は今年で3回目。ドイツ大使館やドイツ観光局後援でドイツ流の正統派のクリスマス市の雰囲気を味わうことが出来ます。
食べ物では、「ドイツビール」や「ソーセージ」、それにクリスマス市には欠かせない「グリューワイン」というスパイス入りのホットワインも楽しめます♪
もちろん、お菓子も充実!
シュトーレン発祥の地といわれるドレスデンの「シュトーレン」、同じくレープクーヘンの発祥の地といわれるニュールンベルグの「レープクーヘン」が売られ、日本に居ながらにして、本場の味を体験することが可能です。
食べ物やお菓子だけでなく、かわいいクリスマスグッズも多数売られています!

☆東京国際フォーラムのクリスマス市☆
期間:12/11~12/25
場所:東京国際フォーラム1階広場


こちらは、フランスのアルザス地方で開かれるクリスマス市の日本版。今年、初開催!
正式名称は、ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル。ストラスブールはフランスでもドイツに近いアルザス地方の都市で、フランスで最古・最大のクリスマス市が開かれることが有名です。
食べ物では、アルザス名物の「シュークルート」や「タルトフランベ」のほか「ヴァン・ショー」といわれるホットワインも売られ、なかなか充実。ドイツのグリューワインが赤ワインで作られるのに対して、アルザスのものは白ワインで作られます。
こちらでもお菓子が売られています!
アルザス地方でクリスマスに作られる「プレデル」というクッキーや「クグロフ」、「パンデピス」などが売られていました♪

3,ウィーンのお菓子

ドイツ、フランスのアルザスのクリスマス菓子は上記2つのクリスマス市で味わうことが出来ますがオーストリアのクリスマス市の日本版はまだ開催されていないので、最後に日本でも本格的なウィーン菓子を味わえるお店<デメル>を紹介しましょう。

デメルは、1786年創業の老舗で、ウィーン王宮御用達菓子司でもある名門。今なお、ウィーンのお店には世界中からスイーツ好きが訪れます。お菓子としてはザッハトルテやアンナトルテが有名ですが、今回は敢えてクッキー類を紹介!


ウィーンでは、特にクリスマスケーキという概念はなく、クリスマス近くなると各家庭でお母さんが毎日いろんなクッキーを焼き缶に貯めていきます。もちろん、お菓子屋さんにもこの時期たくさんのクッキーが並びます。

日本のデメルでは生菓子とチョコレートが主力商品でクッキーはあまり見かけませんが、実は発売日限定の「生クッキー」というものがあります!これは、クッキーにクリームを絞りチョコレートがけしたものでフランス菓子のプチフールにあたります。今の時期のイチオシはこれ!!


さまざまな種類の生クッキーが一箱のなかに詰められ、いろんな味わいを楽しめます。

4,今回の断面美ケーキはこちら!

生クッキーはどれもが宝石のように美しく、見た目も、味わいもステキでした。


デメルの生クッキーの販売については、デメル各店にお問い合わせを。
http://www.demel.co.jp/

クリスマスまで、あとわずか!そして、今年もあとわずか!
クリスマス市を訪れて珍しいお菓子を買うもよし。生クッキーを味わうもよし。
今年も、最後の最後まで、スイーツを味わい尽くしましょう!!!


プロフィール

猫井 登 (ねこい のぼる)

1960年、京都生まれ。
早稲田大学法学部卒業後、大手銀行に勤務。 退職後、服部栄養専門学校調理科で学び、調理免許取得。
ル・コルドン・ブルー代官山校にて、菓子ディプロム取得。フランスエコール・リッツ・エスコフィエ等で製菓を学ぶ。著書に「お菓子の由来物語」(幻冬舎ルネッサンス刊)がある。
お菓子の由来物語
お菓子に秘められた物語を明らかにした"由来事典"。
「ショートケーキ」や「チーズケーキ」などの定番商品から、「パリブレスト」「ババ」などの変り種まで、約140種を掲載。

バックナンバー
第10回「伊勢丹新宿店 サロン・デュ・ショコラ」
第9回「プランタン銀座」
第8回「アンティ・アンズ」
第7回「アンジェリーナ」
第6回「バレンタインデー」
第5回「クリスマス市」
第4回「ジャムの妖精」
第3回「モンブラン」
第2回「ドゥー パティスリーカフェ」
第1回「ロワゾー・ド・リヨン」