辻口博啓シェフをアドバイザーに迎え、石岡の職人が石岡の食材で作る「いしおかサンド」
茨城県石岡市は人口80000人程の静かな街だ。
ブルーベリーやブドウ、柿など様々なフルーツが穫れ、蕎麦がおいしい自然豊かな地域なのだが、昨年の震災による風評被害で苦しんでいる。
「いしおかサンド」は、そんな苦しい石岡市の農業事情を改善させ地域の活性化をはかるため、石岡市が中心となり、辻口シェフをアドバイザーに迎えた共同プロジェクト。
石岡市内の菓子店11店鋪が参加し、各店がそれぞれの「いしおかサンド」を作る。
この日は、石岡市の久保田市長、辻口シェフをはじめ、各菓子を作ったメンバーが出席し発表会が行われた。
「いしおかサンド」の定義は以下の通り。
1.石岡市産品を使っている
2.サンドしている
3.各店のオリジナリティが加えられている
これに基づき地元の各菓子店が試作品を作り、辻口シェフがアドバイスして改良するという形でそれぞれ個性に富んだ11種類のお菓子ができあがった。
使われた石岡市産品は14種類。
ブルーベリー・そら豆・そば粉・そばの実・米粉・福来（ふくれ）みかん・ヨーグルト・鶏卵・柿チップス・ブルーベリーコンポート・ブルーベリージャム・温州みかんじゃむ・苺ジャム・ゆずママレード
商品ラインナップは以下の通り。
●ふくれミカンのいしおかサンド
特徴：ふくれミカンの香りと柿チップスのアクセントが特徴。辻口シェフのカスタードレシピを取り入れている。
店鋪：池田屋菓子鋪 石岡市府中5-1-34
作った人：浅田一郎さん
石岡市産のモノ：柿チップス、福来（ふくれ）みかん
●米粉のブリオッシュいしおかサンド
特徴：ホイップカスタードをサンドした米粉のパンにブラックベリージャムを加えたパン屋ならではの商品。
店鋪：ブランジェ今見屋 石岡市国府6-1-27
作った人：大山義幸さん
石岡市産のモノ：米粉
●季節のいしおかフレッシュサンド夏
特徴：ブルーベリーの粒感を残したサンド
店鋪：和菓子工房おじま 石岡市府中2-2-9
作った人：小島千明さん
石岡市産のモノ：ブルーベリー、ヨーグルト、鶏卵
●ブルーベリーあんとヨーグルトのいしおかサンド
特徴：ブルーベリーとヨーグルトの酸味のバランス。
店鋪：こばやし菓子店 石岡市柿岡2087-3
作った人：小林俊行さん
石岡市産のモノ：ブルーベリーコンポート、ヨーグルト
●いしおかサンド こめっ娘
特徴：ゆずとチーズクリームの相性が良い。
店鋪：小林製菓 石岡市片野713
作った人：小林和義さん
石岡市産のモノ：ゆずママレード
●いしおかそら豆サンド
特徴：そら豆と求肥と米粉のサンドのそれぞれの食感が楽しめる。
店鋪：高野菓子店（本店・イオン店） 石岡市国府6-1-26
作った人：高野泰弘さん
石岡市産のモノ：そら豆
●いしおかサンド クリームドーナツ 苺、ブルーベリー
特徴：米粉を使い、もっちりした食感のドーナツに仕上がった。
店鋪：土田菓子店 石岡市柿岡1980-2
作った人：土田英明さん
石岡市産のモノ：米粉、苺ジャム、ブルーベリージャム
●そばサブレと柿のいしおかサンド
特徴：レーズンサンドをイメージしたサクサクサブレの食感。
店鋪：羽鳥屋 石岡市国府5-7-18
作った人：長谷川剛夫さん
石岡市産のモノ：そば粉、そばの実、柿チップス
●いしおかサンド 収穫の月
特徴：春夏秋冬のフルーツを使ったクリームやアイスをそば粉を使ったダックワーズでサンド。
店鋪：銅山堂 石岡市柿岡2024-1
作った人：宮本和嘉さん
石岡市産のモノ：そば粉、そばの実、ブルーベリー他
●いしおかサンド ボヌール
特徴：香りが強い福来みかんをそば粉のダックワーズでサンド。
店鋪：プティグリオ 石岡市八軒台3167-8
作った人：櫻井裕之さん
石岡市産のモノ：福来（ふくれ）みかん、そば粉、そばの実
●いしおかハートサンド ブルーベリー&ヨーグルト、温州みかん&ヨーグルト
特徴：ヨーグルトと相性の良い、ブルーベリー&温州みかんをサンド。
店鋪：ぶれっどのケーキ屋さん 石岡市柿岡2357-2
作った人：久家方幸さん
石岡市産のモノ：そばの実、ヨーグルト、ブルーベリーコンポート、温州みかんジャム
これらのスイーツはまちかど情報センターにて、7月28日（土）の「いしおか七夕まつり」で全11種類期間限定販売。
引き続き1週間は、1日当たり2,3店舗の商品を販売。
上記期間が過ぎても、各店舗で自店のいしおかサンドは購入する事ができる。
地元で盛り上げ、そして観光客にも来てもらう。
そのために「いしおかサンド」プロジェクトはこれからも進化していく。
辻口博啓シェフ
クープ・ド・モンドをはじめ世界大会に日本代表として出場し、数々の優勝経験を持つ。モンサンクレール（東京・自由が丘）をはじめ、コンセプトの異なる12ブランドを展開。“スイーツで人々に笑顔を”をモットーに、各店舗の製造・運営の他、企業とのコラボーションやプロデュース、講演や著書出版など積極的に活動。
最近では、ベトナムに農薬無散布の茶畑を所有し、現地の方々に職を提供し、収穫されたお茶を使った商品販売も行っている。また、食育や教育などにも強い関心を持ち、初心者から上級者まで子供から男女を問わず学べるSUPER SWEETS SCHOOL 自由が丘校 を開校。2012年4月には石川県で学校法人スーパースイーツ製菓専門学校を開校。 一般社団法人日本スイーツ協会代表理事も務め、スイーツ検定など実施。スイーツ文化の更なる発展と向上に力を注いでいる。 1967年石川県出身。http://www.super-sweets.jp/
