

さぁ、いよいよ最後の品です。
「三品目は本当、すごいことになってますよ」と的場さん。「いいですか、みなさん! 俺が合図するまで絶対に手をつけないでください!! 絶対ですよ!!」
最後の品を前に、甘党アニキの興奮もボルテージに達したのか、その声も一段と大きくなる。
ほう、球状のチョコレートですね。この中がどうなっているかが問題のようです。「このスイーツ作りには、特に時間を費やしました」と山本シェフ。
半円のものならず、球状というところにこだわりが感じられます。真珠の粉を使っているため、表面はツヤツヤ。
「まだです、まだですよ、みなさん!」
各テーブルにスイーツが並び終えても「まだです、まだです」とアニキは言う。
続いて出されてきたのが、ホットチョコレートソースが入っているグラス。なるほど、これを掛けるというわけですね。
「揃いました? 揃いましたね! そうしましたら、このホットチョコレートを球状チョコレートのてっぺんに、なるべくゆっくり掛けてください」
「わぁー!」
向かいのテーブルから、早くも歓声が沸きます。甘党男子も負けてはいられません。「ウォー!!」と叫びながらホットチョコレートを掛けてみます。では、その始終をご覧ください。



これ、どうです? チョコレートの表面が崩れていくこの一連、もうファンタスティックと言うしか形容のしようがありません。これは歓声が沸きますよ。こんなパフォーマンスを魅せてくれるスイーツ、今まで出会ったことありませんもの! 甘党男子、ウォーウォー言いすぎて周囲のテーブルからの視線を感じはしましたが、この興奮は抑えられるものではないです。
さて、中身はどうなっているかといいますと、イチゴをはじめとしたいくつかのフルーツやナッツ類、それから木苺とチョコレートが二層になったアイスクリームが入っています。このアイスが非常にさっぱりしていて、チョコレートソースとの相性抜群。お見事!!
それから、黙っていましたがこの茶色のプレート、最初からこういう色をしているわけではないんです。かく言う甘党男子も、チョコレートソースをかけるまでは気づかなかったのですが、チョコレートをスプレーして白いプレートに吹きかけていたのです。ほらね。
「今日出てきたスイーツは、もう二度と食べられません。幻のスイーツです。今日この場にお越しくださったみなさんが、これらのスイーツを見て楽しんで、食べて喜んでいただけのなら、もうこれ以上嬉しいことはありません」アニキは常々「スイーツは出会い」だと言う。今日この日の出会いが、甘党男子にとって意味あるものとなったことは、もちろん言うまでもない。いやぁー、来て本当よかった。

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